部分床義歯の問題点

先に、部分床義歯には、中間義歯と、遊離端義歯があるといいました。歯

がなくなった部分は、人工の歯を入れて、噛むように治療しますね。この

時、噛む力は、歯の表面(正式には、咬合面といいます)から、歯根の方

向に加わり、歯槽骨が力を受け止めています。歯を失うと、歯根膜がなく

なり、粘膜が代わりを務めます。膜ですから、押さえると凹みます。

この凹み方が、歯根膜と粘膜では10倍ほどの違いがあります。また、歯

は、上下28本ありますが、それぞれが独立して生えてきて、お互いが調

和を保ちながら存在して働いています。ものを噛むと、歯根の方にも力は

掛かりますが、隣の歯同士も押し合っています。歯がなくなると、横への

抵抗力も影響を受けます。そして、歯が動揺しやすくなります。部分床義

歯では、ほとんどの場合、歯に義歯を固定するクラスプという金属が付い

ています。これが、力が加わったときに、義歯がその位置で役目を果たせ

る役割をしています。

それと、歯は、垂直の力には相当抵抗を示しますが、横方向の力には弱い

性質があります。横方向の力が持続すると、やがて歯はぐらつき、抜け落

ちてしまうことになります。中間義歯では、前後に天然の歯が残っている

ので、揺れ方が少ないのですが、奥歯が抜けてしまった遊離端義歯では、

義歯でものを噛むと奥に倒そうとする横向きの力が働きやすい環境にあり

ます。歯根膜は、20ミクロン程度しか沈下しないのに、粘膜は200ミ

クロン程度も沈下します。だから、歯は動揺しやすくなります。

つづきは、また、次回です。


mtsuji55 at 18:06 │Comments(0)TrackBack(0)clip!  | 咀嚼

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